≪外部排水配管と浄化槽設置≫
合併浄化槽設置
トイレを水洗化するためには、
①:自治体で整備している(公共)下水道に接続する。
②:浄化槽を自ら設置し、そこに接続する。
のいずれかです。(簡易水洗は水洗化ではありません)
この度の工事では、(公共)下水道が整備されてない区域でしたので、(合併)浄化槽の設置が必要になります。
写真は排水管敷設ルートです。スペースがかなり狭いですが、他のルートが無いため、人力での掘削になりました。
トイレ手洗、洗濯、浴室、台所、ボイラー等の雑排水と今回新設したトイレ汚水を接続しながら浄化槽まで排水配管を延ばしていきます。
↑ まずは、既設の便層の撤去ですがその前にしっかり消毒します。クレゾール石鹸液でしっかり、まんべんなく消毒してから埋め殺しです。
↑ 掘削の際に出る土を置くところが無いので、少し掘っては配管し埋め戻し、少し掘って配管し埋め戻し、、、の繰り返しになりました。
勾配レベル計を見て適正勾配を確認しながら配管していきます。
↑ 合併浄化槽設置中です。
浄化槽の上部にコンクリートを打設して完成になります。
空気を送ればバクテリアが活動し、使用できます。
なお、浄化槽を設置する際は、都道府県に設置届を提出しなければならず、承認が下りてからの着工となります。
また、浄化槽は一般住宅の場合、使用人数では無く、家屋の延べ床面積で大きさが決まります。豪邸に一人暮らしでも大きな浄化槽を設置することになりますし、小さな家に大人数で住んでいても小さな浄化槽を設置することになります。
2001年(平成13年)よりトイレの汚水だけを処理する「単独浄化槽」の設置は禁止され、風呂、台所などの雑排水も同時に処理できる「合併浄化槽」を設置することになっていますし、設置も「浄化槽設備士」があたります。