屋根葺き替えと部屋内装リフォーム、トイレリフォーム
内装 水まわりリフォーム
雨漏りで天井が落ちたことをきっかけに、各箇所のリフォームを決意されました。 雨漏りは1年前から確認されていたということで、バケツで受けてしばらく凌いでいたようです。 ここまで悪化してしまうとほぼ全面的に解体しなければいけません。
お客様にその旨を伝え、そうであればと、他に気になっていた個所も一緒にリフォームすることになりました。
リフォームした個所
- 雨漏りした部屋の内装
- 雨漏りの原因となっている、屋根の葺き替え
- トイレ
- 浴室のカビ取り、塗装
以上の各箇所をリフォームしました。
雨漏りした部屋の内装リフォーム
住宅建物を腐食させてしまう 一番影響があるのが、雨漏りです。 水分を含んでしまった木材は、そのまま放置すると、腐朽菌の恰好の餌食になり、見る見るうちに腐食が進んでいきます。
森で倒木した大木で、地面に面しているところから腐食が進み、やがて腐葉土のようになるのは まさにこの腐朽菌のおかげです。
森林のような、循環する自然形態では必要不可欠なのですが、こと構造体にとっては 一番の大敵です。
内装材を撤去すると、柱、梁などの主要構造材は幸いにも大丈夫のようですが、屋根を支える垂木等は原型がありませんでした。 雨漏りの原因が屋根にあることから、当然の結果。 屋根の葺き替え時に取替えました。
同時に床もボロボロですので、床下を開き、土台の状況を確認した上で、新しい材料で敷きなおします。
この部屋はその後物置にするということで、床断熱材は入れませんでした。
カベや天井も仕上げ工事をせず、内装材現しのまま。 カベは建物自体の強度をあげるべく、木製合板張り。天井は耐火ボードですが、そもそも雨漏りした場所に、点検用とて天井点検口を設置。 何かあれば、ここから覗くことができます。
本来はこの上にクロス壁紙、床はフローリング又は畳なのでしょうが、これはこれで、普通の部屋としても快適に使うことができます。(断熱材がないので、寒いですが)
屋根の葺き替え
あくまで私の考えですがリフォームを長年続けていると、ほぼ確信していることがあります。
住宅建物で一番重要なのは、1.基礎 2.屋根 3.外壁 です。 この3つに共通しているのは、とにかく雨の侵入が大敵ということです。
写真を見て頂けても分かると思いますが、数カ所に孔がありそこから雨が入り放題でした。 この孔の原因は、つららです。 2階の屋根から延びるつららが落雪する際、一緒に落ちて、貫通ぜずともそこが凹みサビて結果孔があきます。
トタン屋根は、サビが上がる前に塗装するのが長持ちする秘訣です。 少し凹んで表層が破れても補修材で強度が復活します。 写真のように長時間放置してしまうと、屋根材ごと葺きなおすしかありません。
作業は同時に屋根を支えている垂木も打ち直し、整形補強して、新しい屋根を葺きます。
↓ さて、少し大きな写真をUPします。
2Fの外壁と1F屋根との取り合い部分ですが、1F屋根へ向かって2F屋根が勾配下っているので、冬のつららもそうですが、2F外壁へ雨水の跳ね返りが外壁に悪影響を与えますので、この機会にその処理も一緒に行います。
このような2F部分が1Fより小さい住宅は非常に多い建て方です。2F外壁の雨跳ね返りの影響及び、積もる雪からの保護はかなり重要です。 経験上おおよそ、どのお宅でもこの部分の破損が目立ち、少なからず雨が侵入している形跡がみられます。 ある程度水切りを大きくとることによって、外壁への負担を軽減します。
屋根葺き替えたあと、偶然にも大雨が降りましたが、雨漏りは完全に止まったことを確認しました。 ホッとします。
トイレリフォーム
小便器と大便器に各々分かれていたトイレを、一つの部屋にします。
お施主様は、お子さんも独立され 60代のご夫婦と90才の姑さんがいらっしゃいます。 足腰がだいぶ弱くなり、車いすになる可能性もあるということなので、トイレを大きくとります。
ご自分でトイレにいける場合でも、スムーズに向かえるように、長めの手すりを設置。
ちなみに、写真に写っているフローリングは、特殊な耐水フロアーでスベリにくさも+αされているフローリング。 よろずプランマーでは、水まわりのフローリング材として長年使っています。
このフローリングは、洋風便器と接している部分の黒ずみにも強い商品で、ワックス加工済みになっています。
普段の掃除は、堅絞りの雑巾でのふき掃除だけでOKです。
とはいえ、トイレにはトイレマットを敷いた方がいつまでも綺麗に使えます。 一週間ごとに洗濯して使いまわせば、いやな匂いも出ません。
浴室の塗装リフォーム
タイルお風呂の宿命というべき、黒カビ。 この浴室にはびこっている黒カビを消毒死滅させ、その上から塗料を上塗りします。
この黒カビの原因は皮脂やせっけんカスと湿気ですが、昔のタイルお風呂は強制換気扇が無く、自然換気に頼っていることも発生の原因になります。
今回はカベ換気扇を設置して、再度カビを発生しにくい環境にしました。
給水給湯配管も直しました。
今回工事のお礼として、浴室出入口にL型手すりを無償で付けさせていただきました。
浴室は転倒事故が多い場所です。 それも出入口付近で。 出入口に手すりがあれば事故対策として、安心されると思います。