水まわり リフォーム(ほぼ全面)をお受けしました
K様より、建物のリフォームをしたいとの依頼をお受けしました。 この度のリフォームは規模が大きいため準備期間を十分とり、打合せを多めに取らせて頂きました。 水まわりリフォームは、機器がメインになるので選定の上で失敗が許されず、さらに納まりの検討を細かく行わないと設置できないという最悪な事態に陥ります。 見積書作成時は新築物件だと最初から作り上げるため、ある程度図面上で検討できますが、リフォームは図面は作成しますが壊してみないとわからない部分が多いため、多分おそらくこうだろう。。という経験値に寄るところが多いのが本当のところです。
Kさんは、今回リフォームする理由として
- 台所が古くなった・使いにくい
- タイル張りのお風呂をユニットバスにしたい(暖かくしたい)
- トイレを水洗にしたい
- 寝室の結露がひどく かび臭い
- 家全体が寒すぎる
- 汚くなった外壁をきれいにしたい
です。
台所やお風呂 トイレといった水まわりは Kさんに合った設備機器を選定し、レイアウトを変更して使いやすくし、結露については、窓まわりの断熱と換気計画で結露防止、家が寒すぎる対策として床や壁 天井まで密度が高い断熱材を施します。 また外壁は現状にあった素材を選定します。
ほぼ 建物全体に及ぶリフォームになります。
間取り変更まで及ぶため、レイアウト案を3パターン用意し、各々メリットデメリットの説明。その案による見積書。カタログや仕様書などを準備して打合せを重ねました。
金額のすり合わせー工程表の説明ー資材置き場や作業場、仮設の炊事場や仮設浴室の段取りー契約ー近隣への挨拶
等々の前段取りで約1ヶ月をかけて工事スタートです。
台所キッチン トイレ 浴室ユニットバス 洗面脱衣室 寝室 廊下 リフォーム
建物内のレイアウトを大幅に変更したため、一度骨組みが見えるまで解体して、その後 くみ上げていきます。
骨組みまで見えるまで解体すると、その建物の状況がわかります。 雨漏りしてないか、腐食しているところがないか、シロアリはいないか、さらに耐震は大丈夫か。 今回は外壁も張り替えるので、外壁まわりにボードを貼り、耐震の強度を上げることができました。 どうしても昔の建物は、耐震に弱いので 筋交いを設ける代わりに、外周をボードで囲う工法で強度を上げます。 水まわり部分は梁や柱などが多く、さらに今回のようにボードで外周を補強したので、K様には 何かあったら水まわりに避難して下さいとお伝えしています。
窓は断熱サッシ。写真にはありませんが、外壁まわりは断熱材でびっちり囲いました。アリ対策、結露対策、下からの湿気対策。 ここまで解体すればいろんなことができます。
床の断熱を施し、下張りです。 これから先は電気や換気などの設備工事になります。 集成材の梁補強も見えますね。 集成材の梁とは張り合わせた成型した梁のことです。 一本梁を違い乾燥して暴れることもありませんし、われることもなし、縮むこともない上に強度が抜群なので このようなリフォーム工事には重宝する材料です。
断熱の状況です。 断熱材の素材はグラスウールですが、充填している密度によって、10K・16K・24K・32K とまちまち。単位はkg/m3 それぞれ断熱効果が違います。 断熱ついては、省エネ基準があり地域によって区分けされています。 ちなみに県内でいうと十和田市・七戸町(旧町)田子町は区分2 青森市(旧市)と深浦は区分4 それ以外は区分3です。区分は数が少ないほど高い断熱性能が求められます。 区分3のつがる市ではカベは10K充填の断熱材でOKなのですが、ここは市街地と違い、風雪にさらされるところなので、格上げして16Kでの施工です。
内装工事へと続きます。 ここでは先行して取付ける機器が出てきます。 上の2枚目のドアはトイレ出入口用のドアです。 引き戸が一番入りやすくていいのですが、スペースがないので今回初めて採用した、折れ戸式の開き戸。
今は健常なK様でも、将来は必ず老いていきます。 足腰や腕の力が弱くなると 単純な開き戸だとすごく使いづらくなります。 折れ戸ドアならその場にいたままでドアが開いてくれるので、楽にトイレに入ることができます。 実は今回採用して気が付きましたが、このドアの効果が最大限に発揮できるのは、車いすの時 格段に楽です。 おススメです。
トイレ・浴室・キッチン 洗面脱衣室を含む
廊下の床
寝室の内装
水洗化による浄化槽の設置
外壁の張替